保護犬を迎えるにあたって*心の準備とワクチンスケジュール

縁あって、保護犬をお家に迎えることになった時、必要なことは色々あります。

ここでは、迎える前に知っておいた方がいい大切な事をお伝えしたいと思います。

うちのゴマスケも保護の子です。

引き取った時はおそらく1歳過ぎていました。(獣医の先生の見立て)

今年で14歳です!

わんこをお迎えするのは初めてではなかったのですが、ゴマスケは慣れるまで大変でした。

紆余曲折色々ありましたが、今ではしっかり番犬をしてくれる我が家の愛すべき一員です。

元野良ちゃんでも、人間不信でも、こちらが根気強く構えれば必ず心を開いてくれます。

さあ!お迎えするにあたって準備していきましょう!

まずは、保護犬を迎える時の最初の一歩

保護犬との暮らしを始める際には、いくつかの重要な事項があります。

  1. 犬の適応期間を理解する: 保護犬は新しい環境に適応するのに時間がかかる場合があります。犬が新しいルーティンや家族構成に慣れるまで、忍耐強くサポートしてください。
  2. トレーニングと社会化: 保護犬には、適切なトレーニングと社会化が必要です。基本的な指示のトレーニングや他の犬や人との適切な関わり方を学ばせることが大切です。
  3. 健康チェック: 保護犬は過去のケアの履歴がわからない場合がありますので、新しい犬を家に迎える前に獣医による健康チェックを受けることが重要です。
  4. 安全な環境の提供: 家の中や庭の中には、犬が怪我をする可能性のある危険な物や場所がないように気をつけてください。また、十分な運動や月齢に合わせた適切な栄養が摂れるご飯をあげてください。
  5. 愛情と忍耐: 保護犬は過去の経験に基づいて不安や行動問題を抱えていることがあります。いわゆるトラウマです。焦らず愛情と忍耐を持って接して、徐々に信頼関係を築いていくことが大切です。
  6. 地域の法律や規制の理解: 飼い犬に関する地域の法律や規制を理解し、遵守することが重要です。登録やワクチン接種などの義務を果たし、近隣住民とのトラブルを避けるようにしてください。
  7. 専門家の助言を求める: 必要に応じて、獣医やトレーナー、行動専門家などの専門家の助言を求めることも大切です。特に深刻な行動問題や健康上の懸念がある場合には、早めに専門家に相談してください。

これらの注意事項に留意することで、保護犬との素晴らしい関係を築くことができます。

健康診断は?

新しい保護犬を家に迎える際には、できる限り早く健康診断を受けることが重要です。保護犬は過去のケアの履歴がわからない場合があり、健康上の問題がある可能性があります。問題が見つかったら適切にケアしましょう。健康診断は以下のようなタイミングで行うことが推奨されます。

  1. 最初の数日間から1週間以内: 犬を家に連れてきた直後に、獣医に健康診断を受けさせることが理想的です。これにより、健康状態を早期に評価し、必要に応じて治療や管理を開始できます。
  2. 獣医のスケジュールに合わせて: 犬を保護した直後に獣医の予約を取ることが難しい場合は、可能な限り早めに予約を入れてください。獣医師のスケジュールや犬の健康状態によっては、適切なタイミングで予約を調整することができます。
  3. 年齢や状態によって異なる: 犬の年齢や状態によって、健康診断の頻度や内容が異なる場合があります。子犬や高齢犬は特に定期的な健康診断が必要です。
  4. 定期的な健康管理: 健康診断だけでなく、定期的な予防接種や健康管理も重要です。獣医と相談しながら、犬の健康を定期的にチェックし、必要なケアを提供してください。

健康診断は保護犬の健康管理において非常に重要です。早めに獣医に連れて行き、専門家の助言を得ることで、犬の健康を守り生活の質を維持できます。

健康保険は入った方がいい?

健康保険はペットの所有者にとって重要な資産の一つです。保護犬に健康保険を入るかどうかは個々の状況によりますが、以下の点を考慮すると良いでしょう。

  1. 予期せぬ医療費への備え: 犬が急病や怪我をした場合、医療費は思わぬ出費になります。健康保険に加入することで、予期せぬ医療費に備えることができます。
  2. 獣医の診察や治療費のカバー: 健康保険は獣医の診察費や治療費の一部をカバーすることがあります。重大な疾患や手術が必要な場合、保険があれば経済的な負担を軽減できます。
  3. 予防ケアの費用: 予防接種や健康管理のための検査や処置にも費用がかかります。健康保険に加入することで、予防ケアにかかる費用を節約することができます。
  4. プランの選択肢: 健康保険にはさまざまなプランがあります。犬の年齢や健康状態、所有者の予算に合わせて、最適なプランを選択することが重要です。

一方で、健康保険には月々の保険料がかかる点や、全ての治療費がカバーされるわけではない場合がある点も考慮する必要があります。犬の健康状態や所有者の予算に応じて、健康保険のメリットとデメリットを検討し、最適な選択を行うことが重要です。

マイクロチップは必要?

保護犬にマイクロチップを挿入することは非常に重要です。マイクロチップは犬が迷子になった場合や盗難にあった場合に、飼い主との再会を助ける貴重な手段となります。以下に、マイクロチップの重要性についていくつかの理由を挙げます。

  1. 永続的な識別手段: マイクロチップは犬の体内に埋め込まれる小さなデバイスで、一意の識別番号を持っています。この番号は動物保護施設や獣医などの専用のリーダーで読み取ることができます。
  2. 迷子になった場合の再会の可能性を高める: ケージや首輪が外れたり紛失したりする可能性があるため、首輪につけられたIDタグだけに頼るのは不十分です。マイクロチップは永続的に犬の身元を確認することができるため、再会の可能性を高めます。
  3. 法的要件の遵守: いくつかの地域では、犬にマイクロチップを挿入することが法的に義務付けられています。法的要件を満たすことで、所有者と犬の両方にとって良い面があります。
  4. 簡単で安全な手順: マイクロチップの挿入手順は比較的簡単で、痛みやリスクは最小限です。通常は獣医が行いますが、一般的には麻酔は必要ありません。

したがって、保護犬にマイクロチップを挿入することは、所有者と犬の両方にとって重要な措置です。迷子になったり盗まれたりした場合でも、マイクロチップが所有者との再会を助けることができます。

うちのゴマスケも、マイクロチップのおかげで、助かったことがあります。

保護犬は慣れるまでは脱走にも注意が必要です。

うちのゴマスケも我が家を自分の家だと認識するまでは、何度も脱走を試みました。

ゴマスケは臆病で人間不信でした。

怖い人間に捕まった・・・くらいの気持ちだったのかもしれません。

ですので、首輪ごと抜けて脱走された時は本当に焦りました。

この時も、マイクロチップのおかげで身元が判明し、無事に連れて帰ってこれました。

ワクチンの種類は?

犬にはいくつかの一般的なワクチンがあります。主なワクチンとしては以下のものが挙げられます。

  1. 狂犬病ワクチン: 狂犬病は致死的なウイルス感染症であり、ほとんどの地域で法的に要求されるワクチンです。狂犬病ワクチンは年に一度接種する必要があります。
  2. パルボウイルスワクチン: パルボウイルスは、犬の消化器系や免疫系を攻撃するウイルスです。パルボウイルスワクチンは、幼い犬に対して特に重要であり、定期的な接種が推奨されます。
  3. ジステンパーワクチン: ジステンパーは犬にとって致命的なウイルス感染症であり、呼吸器系や消化器系に影響を与えます。ジステンパーワクチンは幼い犬に対して定期的に接種されます。
  4. ヘパティティスワクチン: 犬の肝臓に影響を与えるウイルス感染症である犬ヘパティティスに対するワクチンです。通常は、ジステンパーと一緒に組み合わせて接種されます。
  5. パラインフルエンザワクチン: パラインフルエンザは犬の呼吸器系に影響を与える疾患であり、犬舎咳の一因となります。特に集団で生活する犬に対して推奨されます。

これらのワクチンは、犬の健康を保護し、重篤な疾患から保護するために非常に重要です。獣医による適切なスケジュールに基づいて、定期的なワクチン接種を行うことが重要です。

ワクチンの順番、スケジュールは?

一般的な犬のワクチン接種の順番とスケジュールは、以下の通りです。ただし、地域や獣医の推奨によって異なる場合があるので、獣医と相談して最適なスケジュールを確立することが重要です。

  1. 6 週齢:
  • パルボウイルス、ジステンパー、ヘパティティスのコンビネーションワクチン第1回目
  • 狂犬病ワクチン第1回目(地域によっては12週齢まで延期される場合もあります)
  1. 9 週齢:
  • パルボウイルス、ジステンパー、ヘパティティスのコンビネーションワクチン第2回目
  1. 12 週齢:
  • パルボウイルス、ジステンパー、ヘパティティスのコンビネーションワクチン第3回目
  • 狂犬病ワクチン第2回目
  1. 16 週齢:
  • パルボウイルス、ジステンパー、ヘパティティスのコンビネーションワクチンの最終回(必要に応じて)
  • 狂犬病ワクチンの最終回(必要に応じて)

その後は、1年ごとまたは3年ごとに必要なワクチンのブースターショットを受けることが一般的です。また、定期的な健康チェックアップを受けながら、獣医と相談して適切なワクチンスケジュールを維持することが重要です。

去勢、避妊手術は必要?

去勢(オスの性器切除)や避妊手術(メスの卵巣摘出)は、飼い主によって選択されますが、一般的には犬の健康にとって推奨されます。以下に、去勢と避妊手術の利点をいくつか挙げます。

  1. 避妊手術および去勢の健康上の利点:
  • 性的な行動問題や攻撃性の減少:去勢や避妊手術を受けた犬は、性的な行動や攻撃性が減少することがあります。
  • 子宮蓄膿症や卵巣腫瘍、乳腺腫瘍などの病気のリスクの低減:避妊手術を受けたメス犬は、子宮蓄膿症や卵巣および乳腺の腫瘍のリスクが低下する可能性があります。
  • 前立腺関連の問題のリスクの低減:去勢を受けたオス犬は、前立腺関連の問題のリスクが低下する可能性があります。
  1. 過剰な繁殖を防止する: 去勢や避妊手術を行うことで、望まない繁殖を防止し、地域の過剰な動物の増加を抑制することができます。これにより、保護施設に収容される動物の数を減らせます。
  2. 行動の改善: 性ホルモンのレベルが低下することで、犬の行動が改善されることがあります。特に攻撃性やマーキング行動が減少することが報告されています。
  3. 健康上の問題を防ぐ: 去勢や避妊手術は、子宮や前立腺関連の問題、乳腺腫瘍、子宮蓄膿症などの健康上の問題のリスクを低減することができます。

獣医や動物の健康に関する専門家と相談し、個々の犬の健康状態や個性に基づいて最適な決定を下すことが重要です。

去勢、避妊手術の時期、内容、期間、術後の注意点は?

去勢や避妊手術を行うべき適切な時期や手術の内容、手術後の期間や注意点について、以下に説明します。

  1. 適切な時期:
    *大部分の獣医師は、去勢や避妊手術を行う適切な時期は、通常、犬が6か月から1歳の間に行われますが、犬の品種や個体差によって異なる場合があります。
  2. 手術の内容:
    *去勢手術(オスの場合): 去勢手術は、睾丸(精巣)を切除する手術です。手術は一般的に腹部または陰嚢(うなじょう)から行われます。
    *避妊手術(メスの場合): 避妊手術は、卵巣や子宮を摘出する手術です。この手術は通常腹部から行われますが、一部の獣医は腹腔鏡手術を行う場合もあります。
  3. 手術の期間:
    * 去勢手術は通常、犬を同日に手術し、同日に帰宅させることが一般的です。         *避妊手術は1泊以上することが多いです。
    *手術自体は一般的に30分から1時間程度ですが、個々の犬の状態や手術の複雑さによって異なります。
  4. 術後の注意点:
    *手術後は犬に十分な休養とケアを提供することが重要です。通常、獣医は手術後のケアについて指示を提供しますが、一般的な注意点には以下が含まれます。
    * 手術箇所の清潔を保つ。
    * 傷口を舐めたりかんだりしないようにするために、首輪と保護カラー(エリザベスカラー)を使用する。
    * 手術後の食事や運動制限に従う。
    * 手術後の経過を注意深く観察し、異常を見つけた場合はすぐに獣医に連絡する。

手術後の回復期間は個体差がありますが、通常は数日から数週間です。完全な回復までの間、犬に快適さを提供し、必要に応じて獣医と連絡を取りながら適切なケアを行うことが重要です。

保護犬のメンタルケアは?

保護犬のメンタルケアは非常に重要です。保護犬は過去の経験によるトラウマや不安を抱えている場合があり、新しい環境や飼い主との関係を築く際に支援が必要です。以下に、保護犬のメンタルケアに役立ついくつかのポイントを挙げます。

  1. 安定した環境の提供: 保護犬には安定した環境が重要です。予測可能で安心感のある生活環境を提供し、ルーティンや規則性を保つことで、保護犬の不安を軽減することができます。
  2. 愛情と忍耐: 保護犬は過去の経験によって不安や信頼の欠如を抱えていることがあります。愛情と忍耐を持って接し、犬が徐々に安心して自分を開放できるようサポートしてください。
  3. 適切なトレーニングと社会化: 保護犬には適切なトレーニングと社会化が必要です。基本的な命令のトレーニングや他の犬や人との適切な関わり方を学ばせることで、保護犬の自信を高めることができます。
  4. 適切な運動と刺激: 適度な運動と精神的な刺激を提供することで、保護犬のストレスや不安を軽減することができます。散歩や遊び、知的なゲームなどを通じて、犬の心身の健康をサポートしてください。
  5. 専門家の支援を受ける: 必要に応じて、獣医やトレーナー、行動専門家などの専門家の支援を受けることも重要です。深刻な行動問題や不安に直面している場合は、専門家の助言やサポートを受けることが有益です。

保護犬のメンタルケアは継続的な取り組みが必要ですが、愛情と理解をもってサポートすることで、保護犬が安定し、幸せな生活を送ることができるよう支援できます。

まとめ

これらのことをはじめの一歩として、保護犬を家族としてお迎えする前に、事前に知っていた方がいい事柄になります。

費用が掛かりますので、事前準備が必要というわけです。

他にも生活するにあたっての必要必需品が多々あります。

ご飯やお皿、ベッド、首輪にリード、おもちゃ、ペットシーツなど・・・こういった生活必需品は比較的準備しやすく、忘れないものですが、表記の医療に関する費用は意外と盲点です。

突然具合が悪くなってから慌てることのないように、出来ることは事前に準備しておきましょう。

それでは、素敵なわんわんライフを!

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